たまごっち9歳、改め10歳

昨夜遅く帰ってきたたまごっちは、体重が21グラムに減っていた。なんと、半分以下になってしまったのである。ベビーシッターのTは、達成感に酔いしれていた。私は彼に、「くれぐれもよく遊んでやって、体重を減らすように」と頼んだのだから、当然である。考えてみるとこの言い方は、かなり曖昧だ。仮に、私が普段一日に10回遊んでやっているとしよう。そうすると「たっぷり遊ぶ」のは、おそらく20回ほどになるだろう。Tは、20回遊ぶのがふつうの感覚だとしたら、気合いを入れて遊ぶのは、30回、あるいは40回にもなるはずである。人に何かを告げる時には、感覚的に言ったのでは真意が伝わらない。具体的に、目標となる数字などを揚げて、伝えることが大切である。
?????確か今日は9歳のはずなのに。あわてて、Tに電話を掛けようとした。しかし、一呼吸おいて考えることにした。日頃、Hに「もっと落ち着いて、よく考えてから行動を起こすように」と、言われ続けている私は、昨夜のことを順を追って思い出してみた。Tからたまごっちを受け取ってから、私のしたことは..。「!!!!!」思い当たることがあった。
実は、今回のたまごっちを育て始めるときに、時間を間違えて1時間早く設定してしまっていたのだ。前にも書いたが、私は朝が遅い。当然、たまごっちの起床時間も、なるべく遅い方がよい。そこで、昨夜遅く時計を、正確な時刻に合わせたことを思い出した。時計を1時間遅らせるようとして、23時間進めたのである。この時点で、たまごっちは1歳年をとってしまったのである。たまごっちは、ちょっとした宇宙旅行をしたような気分になったことだろう。ところで、時間を遅らせるのはどうしたらよいのだろう。
今日のたまごっちは、よく食べる。就寝前の体重25グラム、しつけ、ご機嫌共にいっぱい。おなかはちょっとすいている。