1997-01-01から1年間の記事一覧

携帯電話2題

携帯電話のベルが鳴った。昨夜駐車場で拾って保管しておいたものだ。他人の電話に出て良いものかどうか迷ったが、持ち主は困っているだろうと思い、出ることにした。「もしもし、私はこの携帯電話を拾ったものですが」「あ、私は落としたものです」お互い「…

クリスマスリベンジ

マサグチが池上に「せっかくママに頼んで24日は仕事を抜いたもらったのに、何もなかった」とぼやいていた。聞けば二人とも今年はクリスマスケーキを食べていないと言う。杏子はいない、淳子は会社、さっとは研究室、私とマスターは仕事と言うわけで、我が家…

ご挨拶

昼のレストランに、以前よくきてくださっていたお客様が久しぶりに来られた。 「お久しぶりです」「お元気でしたか」「転勤でしばらく茨城県に行っていたものですから、来れませんでした。5年ぶりに帰ってきたのでまた寄らせていただきます」 これなんですよ…

12月22日(月曜日) 先週の月曜日(定休日)は、忘年会の予約があり仕事をする羽目になってしまった。2週間ぶりの休日なので、「今週こそは」と、タンシチューのホームページを作ろうと張り切っていた。昼食後、冷凍しておいた肉の解凍を始めたところへ、こ…

さっとが初めて修士論文のテーマについて話してくれた。難しいことは「ママには、話してもわからないよ」と言い、私にわかりそうな部分だけをかいつまんで話してくれたものである。 たとえばゲーム、昔やったゲームなどは時を経て再びやろうとするときにも、…

フェイク

「フェイク」をみて、これまで長い間心の中にわだかまっていたものがスーッと引いたような気がする。そのわだかまりは、「レオン」を見た後からずっと心にひっかかっていた。 レオンは殺し屋と不幸な女の子との物語である。この映画はレオンと女の子との心の…

追求

さっとが初めて修士論文のテーマについて話してくれた。難しいことは「ママには、話してもわからないよ」と言い、私にわかりそうな部分だけをかいつまんで話してくれたものである。 たとえばゲーム、昔やったゲームなどは時を経て再びやろうとするときにも、…

泣き面に蜂

最近どこに行っても、誰に会っても景気の悪い話ばかりで気が滅入る。今日も例外ではなく行きつけの美容院でのこと、カットが済んでお茶を飲んでいた飲食店の経営者は「暇なので編み物を始めた」と嘆いていた。 「暗い話じゃなく、何か面白い話はないか」と言…

予約

開店以来6回、毎年忘年会をトマトで開いているKさんが、今年も予約をするために来てくださった。料理の注文をした後で「不景気ですよ、半端じゃない」と嘆いていた。しかし彼の会社はかなり景気がよさそうである。20人で、一人3000円の料理のほかに、寿司を…

インターネット電話

妙高の母に「インターネット電話」のかけ方を教えた。母はさっそく試して、折り返し私に電話してきた。「なんだか英語でぺらぺら話しているだけでわからない」と言うのである。娘の夫、Brianが出たら、「陽子、陽子」と言えば良いと教えておいたのでそのとお…

すすきの原

私のたっての願いで、箱根の仙石原にすすきを見に行った。夫は「何が良くて、そんなものをわざわざ見に行かなくてはならないのか」と、かなり不満を感じている様子だったが、今日は私の好きなことをする日になっていたので、しぶしぶ連れていってくれた。 最…

別の生き方

妹が仕事の帰りに、おしゃべりをしていく。なんとなく愚痴っぽい話になってしまった。 「付き合いたくもない人たちと、無理をして付き合うのは疲れた。もっと、自分を向上させたくなるような人物と、付き合うようにしたい」最近強く感じていることだ。 トマ…

自分らしく生きる

妹が仕事の帰りにトマトに寄って、おしゃべりをしていく。なんとなく愚痴っぽい話になってしまった。 「付き合いたくもない人たちと、無理をして付き合うのは疲れた。もっと、自分を向上させたくなるような人物と、付き合うようにしたい」最近強く感じている…

衣服を改める

Hさんの告別式。享年75歳。Hさんは、市議会議員を4期16年務め、現役の頃は、精力的に活動していた人である。引退後の生活のことは、詳しくは分からない。病気(アルツハイマー)のため、ほぼ12年間入退院の繰り返しであったこと、家にいるときは徘徊がひどく…

礼を持って

Hさんの告別式。享年75歳。 Hさんは、市議会議員を4期16年務め、現役の頃は、精力的に活動していた人である。引退後の生活のことは、詳しくは分からない。病気(アルツハイマー)のため、ほぼ12年間入退院の繰り返しであったこと、家にいるときは徘徊がひど…

サービス更改

九州に停滞している台風と、秋雨前線の影響で、寒い雨の日が続く。雨や雪の日は、思いがけず来店の客が多いことがある。今日のトマトも、最近の平日にしてはにぎやかといえる。 トマトでは、会員サービスを見直すことになった。「ホテル宿泊」は、一部の客に…

トマトの事件簿「ビール盗難事件」

304にオーダーのピザを持っていって、ビールビンを一本発見する。 「この部屋、ビール出してない」 そう思い「ビールのご注文ありましたっけ」 と、お客様にたずねたところ、NOとの答え。 客が、3階のフロントの中から、無断で持ち出したものだった。 1本だ…

後には…

日中は、祭日らしく客の入りもまあまあだった。夜はいつもの月曜日並み。 猪原が、203の靴箱の修理をしようと動かしたら、たくさんのごみやほこりと一緒に、4年ほど前のメニューが出てきた。今はもうない枝豆などが書いてあった。しばし仕事を忘れて、当時の…

つぶやき(と言うより、今日はぼやき)

5時に、6室入っていた。「調子よいね」といいながら、気楽に椎野と交代した。いつもならこの時間から入ることは少なく、8時ころまでにかなり空室ができる。ましてこの時間に飲食が出ることは少なく、いつもなら、空いた部屋の掃除だけで良かった。「8時にマ…

マサグチいかる怒るいかる怒る

203号室から大きな音。ママが駆けつけてみると、靴箱が倒れ、背中に穴が空いている。ママが客に詰め寄ると、言葉を濁して逃げようとする。 理不尽なことを言う客の言葉を聞いて、腹を立てているマサグチがふと見ると、得点板が外されて、オートチェンジャー…

淳子の新たなる法則「ハワイ旅行と車のアクシデントの関係」

北海道のお土産を受け取るために友達の家をたずねた淳子は、少しの時間だからと、車を道路のちょっと広いところに止めておいた。しばらくして車のところにもどってみると、かなり接近して前後に車が止まっている。なんとか抜け出そうと、何度も切り返しを試…

ママは嘆いている

久しぶりにナススパを作ったママ。出来上がって味見をしたら、なんだかおかしい。ン.....大失敗。どうやら、にんにくを入れるのを、忘れてしまったらしい。 しかし、そこは百戦錬磨のママのこと、慌てず、さわがず、落ち着いて。とりあえず出来上がったスパ…

椎野は怒っている  

椎野が働いている会社に、新しく従業員が入ることになった。一緒に、アパートの契約に不動産屋に行った椎野は、こともあろうに、17歳のその人の母親に間違えられたという。不動産屋の社員は、最後までその勘違いに気がつかなかったらしい。 17歳と23歳......…

トマトの事件簿「大流血事件-その1-」

トマトにおける流血事件は何度かあるが、何といってもNとYの事件が一番派手なものだった。 アルバイトに任せて、早めに仕事を終えて浅い眠りについていたママとマスターは、電話の音で起こされた。 「大変です、お客さんのけんかです、すぐ来て下さい」 支…

さっとが新しいPower Book2400を、見せびらかしに来た。2時間ほどかけて、セットアップ し、掃除機をかけて帰っていった。

秋の気配

9月も10日になり、相変らず暑い日が続いているが、少しずつ秋の気配が感じられる。青い空にすじ曇や、鱗曇が浮かび秋はすぐそこまで来ていることがわかる。 なぜかトマトにも、秋の気配が忍び寄ってきた。昨日は宴会の予約もあり、かなり忙しかったが、今日…

杏子アメリカへ発つ

今日は杏子の旅立ちの日。さっとは昨夜「疲れているから」と、早めに部屋に閉じこもって出てこなかった。今朝も挨拶もそこそこに、あわただしく学校へ........。それでもちょっぴり杏子が気になったのか、電話をくれるようにとの伝言あり。 空港に向かう車の…

勘違い

フリスクがあったので、つまんで食べた。Sが、パチンコで獲ってきたものである。彼女は、これを現金交換の品物だと勘違いして、景品交換の窓口に出してしまったという。すると、無言でポイッと突き返されてしまった。不思議に思い、もう一度差し出してみる…

ダルーン5歳の記録

私のダルーンは、5歳で20グラム、Sのたまごっちは7歳だが71グラムある。取りあえずこどもっちの時は同じものだったが、一足早く変身したたまごっちの姿は、これまでにないものである。ウンチ、ケーキ(Sは、ご飯と同じ数のケーキを与えている)、しつけ(…

ダルーン5歳

Sのたまごっちは、2日前5歳で変身した。変身前は半分あったしつけが、変身と共に0になってしまったと嘆いていた。見ると、ウンチが1個あったので、何気なく掃除しようとしたら「ためるんだから、ダメ」と止められた。昨日の話を実行していたのだ。夕方まで…