勘違い

フリスクがあったので、つまんで食べた。Sが、パチンコで獲ってきたものである。彼女は、これを現金交換の品物だと勘違いして、景品交換の窓口に出してしまったという。すると、無言でポイッと突き返されてしまった。不思議に思い、もう一度差し出してみると、またしてもポイッ。おそるおそる、もう一度やってみても同じ。Sは、そこでようやく間違いに気付いたという。
私は見たことはないが、おそらくそういう窓口は、かなり小さくて、お互いの顔が見えないような構造になっているのだろう。そこを小さなフリスクが無言で「スーッ」「ポイッ」、「スーッ」「ポイッ」と何度も往復する。それを想像して大笑いしたが、お客さまへの対応も職種によってずいぶん違うものだと、関心してしまった。
私たちの商売だったら、お客さまの勘違いに気がついた場合、お客さまに恥をかかせないような方法でお知らせするのに........。はっきり言って、一度でよいから、気に入らないお客さまには「ポイッ」という応対をしてみたいものである。どんなにかすっきりすることだろう。