2001-01-01から1年間の記事一覧

野辺の送り

伯父の告別式は、斎場でいわゆる今風に行われた。でも、その後の埋葬は、野辺の送りの葬列を組んで墓所まで行った。 いとこの話ではこういう葬儀も、これまでだろうということだった。もう2度と見られなくなくかもしれない、この様子を記録に残しておきたい…

年長者をいたわるということ

先月に続いて、伯父の告別式参列のため群馬県に行ってきた。少し標高の高いところでは、まだゆきやなぎ、すいせん、カイドウ、桜と春真っ盛りだった。早目に到着しようと、たっぷり時間をとって家を出たつもりだったが、あいにく5(ご)10(とう)日で、…

証人

東京駅で、始発電車を1本見送って座席を確保した。ほっとしたのもつかの間、前の席の若い男性の携帯電話が鳴る。「はい、・・あ、大丈夫です」 (大丈夫じゃないでしょ、電車の中でしょ、マッタク、近頃のワカイモンはエチケットを知らないんだから・・・)…

証人

東京駅で、始発電車を1本見送って座席を確保した。ほっとしたのもつかの間、前の席の若い男性の携帯電話が鳴る。「はい、・・あ、大丈夫です」 (大丈夫じゃないでしょ、電車の中でしょ、マッタク、近頃のワカイモンはエチケットを知らないんだから・・・)…

ご乗車

『ご乗車は降りる客様が終わってから順にご乗車ください』 ほとんど毎朝このアナウンスを聞いて電車に乗っている。ちょっと辛いものがある。

生活設計

「ふじかたさーーん。できたんです」自治会の会合から帰ろうとする私の前に小走りで寄ってきたAさんは、明るい笑顔で私に報告してくれた。それを聞いて私は昨年夏に彼女が、「来年はもう一人つくろうと思うんです」といっていたのを思い出した。Aさんの言葉…

結婚記念日

27回目の結婚記念日 夫に電話をかけて食事に行こうと誘ったら、遅い時間に出たくないという。仕方ないのでちょっとおいしそうな弁当を買った。ついでにケーキをと思ったが、満員電車で形が崩れてもいやなのでバウムクーヘンを買った。結婚記念日にバウムクー…

3度目の献血

わが生涯3度目の献血をした。高校生最後の年、3年生の希望者は献血をした。もちろん「私にできるのはこんなことくらい」と私も手をあげた。ところが、当時は細身だった私は「お気持ちはありがたく頂いておきます」と体重不足を理由にご丁寧に断られてしまっ…

窓から出してはいけないもの

窓から顔や手を出さないで という注意書きの横にもう一枚、同じような材質のステッカーが貼ってあった。それには、こんな風に書いてある。 手は解るが顔は何故?世界の安全と平和の為。 沿線住民怖がる貴女の顔見て。 貴女の顔怖い。だから窓から顔見せない…

amazonのランキング

amazon.co.jpで「ぱっとわかるパソコン」を3冊買った。注文するときのランキングは12万番代だった。ところが、品物が届いた日には、なんと、3100番代になっていた。そうして今日は・・・・9834番に落ちていた。30冊もまとめて買ったら100番…

シングルタスクとマルチタスク

タクシーの運転手さんが奥さんの話をしていて「どうして女性はああいう風に一度にいろんな仕事をこなすことができるんでしょうね。ああいうのをマルチタスクっていうんですか?私にはとても真似できません」といっていた。奥さんは運転手さんが感服するほど…

○○回目の誕生日

昨日は雪の中を仕事に狩り出されて、危うく今日も・・・と心配したが、今日は無事に休みを取ることができた。本来昨日は淳子と会う約束をしていた。「28日は誕生日だから、みんなと相談してスーツでも買ってあげようと思って」と、なんとも嬉しい申し出があ…

意地悪な道交法

昨年道交法が改正されて、幼児を車に乗せるのにはチャイルドシートを利用しなくてはならないことになった。じゃあ、事情があって急にチャイルドシートのない車に子供を乗せなくてはならないときにはどうしたら良いんだろう。子供のいない私がなぜ急にこんな…

靴屋の商法

私は20年近く同じ靴屋で靴を買っている。そこには私の好みの、ちょうどよいサイズの靴がそろっている。チェーン店なので私がいける範囲に数店あるが、気に入ったデザインのものが置いてあるのは主に新宿の地下街にある店である。通りがかりに立ち寄って気に…

新しいおもちゃ

先日夫の母に携帯電話を買ってあげた。83才(たぶん)の母に使いこなすのは無理だとは思って。それでも持っていればどこからでも電話をかけることができるので、何かのときに便利ではないかと思ったのだ。昨年の内に買っておいたものだが、迷惑がられたらど…

緩和ケア

おじさんの入院しているのは群馬県にある国立療養所である。林間にある広い敷地に幾つもの病院棟が建ち、ゆったりとした雰囲気がある。おじさんはがん患者の緩和ケアを目的とした、平屋建てのホスピス病棟にいる。ホスピスの基準に即して病室はゆったりと広…

まだ食べられる

おじさんのお見舞いに行った。先日書いた手紙は、出しそびれていた。最近のおじさんの容態がわからないし、やはりあと何回も会えるわけではないので、会えるうちに顔を見ておこうと思い直したのである。午後からは関東の南部も雪になるかもしれないというの…

うなだれるときの首の傾き

今日私は電車に乗る前に、イオカードの残額が目的地までの分がないことに気がついた。降りるときに現金で清算するのもいやなので、新しく5000円のカードを買ってから乗った。目的地で清算機に古いカードと新しいカードを入れた。清算切符が出たあと、カード…

最近電車に乗って思うこと

最近仕事の関係で電車に乗ることが多くなった。電車の中の温度調節はいったいどうなっているのだろうか。寒いからといって厚着をすると、満員電車の中で汗をかいて、コートを脱ぐことも侭ならいて気持ちが悪くなる。反対に、歩く距離はたいしたことがないか…

正月の風景

いまさらという感がなくもないが、正月の風景についてちょっと・・・。私は物心ついてから、長い間雪の降る場所に住んでいた。子供だった私の知る正月風景は、雪景色の中でズボンと長靴を履いたものだった。ところが絵本や教科書の挿絵の中では、晴れ着を着…

宛名だけの年賀状

年賀状を整理した。中に一枚差出人のわからないものがあった。宛名は印刷してあって、確かに私の住所と名前になっている。パソコンをつかったようである。この年賀状は郵便番号や住所、名前、すべてが中央部にまとまって印刷されていて、郵便番号が所定の位…

命を見つめて

肺がんで入院しているおじさんに手紙を書いた。 おじさんといっても血のつながりはなく、父が戦時中にお世話なった方のお兄さんである。おじさんには子供がいないので、私と妹をとてもかわいがってくれた。子供の頃複数の家族でおじさんの車に乗りあって、ド…

除雪

昨年に続き、今年も妙高で新年を迎えた。 私と夫は31日、淳子は2日にカナダから帰ってきて3日に合流しそろって正月を過ごした。新年早々大雪で、父と母は朝早くから除雪作業に追われている。昨年までは夫が手伝うと言っても、父はいいと言って自分で作業をし…