うなだれるときの首の傾き

今日私は電車に乗る前に、イオカードの残額が目的地までの分がないことに気がついた。降りるときに現金で清算するのもいやなので、新しく5000円のカードを買ってから乗った。目的地で清算機に古いカードと新しいカードを入れた。清算切符が出たあと、カードが出てくるのにちょっと時間がかかる。せっかちな私は出てきたカードを確かめもせずにポケットに入れ、改札をでた。

2時間後再び電車に乗ろうとしてカードを見ると、それは使い切って残額の無い物だった。一瞬、事態が飲み込めなかった。よく考えてみると、先ほど清算したときに私は2枚のカードを受け取らなくてはならなかったようである。もしやと思い窓口で駅員に尋ねるが、今日はカードは届いていないとつれない返事だ。

以前私が、清算機で誰かが忘れたカードを見つけたときは駅員に届けたのに・・・・。運の悪いものだとは思うがあきらめるにあきらめられない・・。とはいうものの、どうしようもない。新たに一枚買ってうなだれて歩いたというわけである。

自分でうなだれて歩いているなと自覚したとき、ふとおかしなことに気がついた。私は右側に首を傾けてから前に曲げていた。ためしにまっすぐや、左側に傾けたりしてみたがどうにもしっくり行かない。元のとおりの方向で首をたらすと、とても落ち着いてうなだれることができる。思わぬことで思わぬ発見をした。