除雪

昨年に続き、今年も妙高で新年を迎えた。
私と夫は31日、淳子は2日にカナダから帰ってきて3日に合流しそろって正月を過ごした。

新年早々大雪で、父と母は朝早くから除雪作業に追われている。昨年までは夫が手伝うと言っても、父はいいと言って自分で作業をしていた。父がそういうものを無理に手を出すわけにもいかないで、夫はなんとなく居心地の悪い思いをしていた。

父は昨年11月に80歳の誕生日を迎え、ますます健康なのが自慢の種である。雪国に住むのは大変だが、毎朝の除雪作業がともすれば運動不足になりがちな冬の健康維持のためになると張り切っている。その作業を取り上げてしまうのは父のためにならない。体のためだけでなく、自分自身まだやれるということを認識するためにも、父には必要なことなのである。

夫はそれがわかっているだけに、無理にとはいえないのである。ところが今年は母が手が痛いからと夫の手助けを求め、父も案外素直にじゃあと言って夫に作業手順を指示していた。そんな父を見て少しは素直になったとうれしい反面、ちょっぴり弱くなったのかと寂しい気もする。