携帯電話2題

携帯電話のベルが鳴った。昨夜駐車場で拾って保管しておいたものだ。他人の電話に出て良いものかどうか迷ったが、持ち主は困っているだろうと思い、出ることにした。「もしもし、私はこの携帯電話を拾ったものですが」「あ、私は落としたものです」お互い「よかった」と喜び合い、電話は無事に持ち主の手に戻ることになった。
最近、携帯電話の有効な使い方を発見した。暗い夜道の一人歩きの際、誰かに電話をかけて大きな声で楽しそうにおしゃべりをするとよい。やましい気持ちを持っていない人には、ひんしゅくをかうかもしれない。しかし、何やらよからぬ事を企んでいる人物にとっては、大いに脅威を感じることになるだろう。そこまでした上でもなおなにかあった場合、即座に通話相手が警察に通報することができる。以前椎野にも話したところ、時折実行しているようである。