つぶやき(と言うより、今日はぼやき)

5時に、6室入っていた。「調子よいね」といいながら、気楽に椎野と交代した。いつもならこの時間から入ることは少なく、8時ころまでにかなり空室ができる。ましてこの時間に飲食が出ることは少なく、いつもなら、空いた部屋の掃除だけで良かった。「8時にマサグチが来たら、ちょっと家に帰って洗濯物を.......」「8時にマサグチがくるころまで、お客さんいるかしら」とのんびり構えていた。
ところが、部屋が空いても次から次へオーダーがあって、片づけることもできない。次の客の受付をしてから、片づけるという状態が約2時間。こんな日に限って空いた部屋はどこもかなり汚い。フロントの中は、部屋から下げてきたグラスや空缶で、収拾がつかない。嬉しい誤算とはまさにこのこと。 
秋祭りの時期ということもあって、客はみな、かなり酔っている。こんな時に限って、用も無いのにフロントに来ておしゃべりをしたがる客、つまらない冗談を言って笑わせようとする客。かなり参った。「どう考えても8時まで待てない」と、7時過ぎにマサグチに電話をかけたがいない。  
8時にマサグチが出勤してきても、ずっと同じ状態。あのタバコ好きのマサグチが、10時まで1本も吸えなかった。その1本も、3階にオーダーを作りに行ったついでに忙しく.......。ちなみに、彼の次のタバコは12時。 
挙げ句の果てに、203の騒動。靴箱を壊されてしまった。わけのわからない理屈を言う客に、文句を言っていたら、マサグチが切れて怒り出すしまつ。マサグチの気持ちは良くワカル。でも、この一言で流れがすっかり変わってしまった。理屈では負けていた客の論点が、ここぞとばかりにマサグチ攻撃になってしまったのだ。このままでは収まりそうもないので、マサグチに「3階に行っているように」といってから、悔しいが客に謝って、帰ってもらった。
どうして、世の中こんなヤツが、一人前の人間らしく振る舞っていられるのか。本当に腹が立つ。


 
入れ替えというのにこんな部屋ばかり。いくら片づけてもすぐにこうなる