ファイナルファンタジー

ファイナルファンタジーを見た。

これはCGの画面に興味がありずっと見たいと思っていたのだが、台風のおかげで早い時間に帰宅したので思いがげず平日の夜にビデオ鑑賞をすることができた。

期待に違わない映画だった(細かい映像に気を取られて「木を見て森を見ず」的な鑑賞となったが・・・)

光と影の使い方:キャラクターの動きについてまわる影にはかなり満足することができた。特に逆光のシーンの使い方は効果的で、斜め後ろから光の当たる首のあたりのリアルさには背筋がゾクゾクするほどのものがあった。そのほかにも窓のブラインド越しの強い光を顔に受けて話すシーンなど、全編を通して光と影の使い方は印象に残った。

存在感:これまでのCGで一番不満だったのが重量感だった。ジュラシックパークT-REXを始めとする恐竜もリアルな動きをしていたが、草原を疾走する場面で重量感は感じられないのが残念だった。ゲームのキャラクタはなおさらのことである。ところが、この映画はどのキャラクターもしっかり体重があり、踏み出す足に重量を感じることができた。足を踏み下ろす時の音を聞こうと思わず耳をすますほどだった。

体の細かい部分の動き:髪の毛の動きは既にゲームのキャラクタで確認していたし、手の動きには正直言ってアニメだなと思う部分がかなりあった。ところが、ことばに合わせた口の動き、話の内容にあった目の動き、なによりのどから胸にかけての筋肉の動きには実際に人が演じているようなすばらしさがあった。

シド博士の容貌:アキやグレイ、二ールなどはクローズアップの場面以外は質感などが「アニメのキャラクタ」そのものだった。ところが、シド博士の場合は、髭、毛髪、皮膚、目の動き、しわなど、本当は人が演じているのではないか、本当はCGではないのでは・・・、と身を乗り出して確認したくなるほどリアルだった。