立ち話

隣の空き地のところにMホームの車が停まっている。先日から何度か見かける車だ。
挨拶をしてくれたので、誰かこの土地を買って家でも建てるのか聞いてみた。

まだ確定したわけではなく、物件を物色中のようで、いいところですねという。
何をもっていいところというのか測りかねたので、私はちょっと意地悪になった。

○いいところか悪いところかは住む人にもよる。
△でも、そこにバス停はあるし・・・・。
○そのバス停は40分に1本しかバスがとおらないし、道路は交通量が多くてうるさい。
△あ・・・。
○しかも、そこはごみの集積所になっていて、週4回もごみの日がある。これはマイナス要因でしょう。
△たしかに・・・・。

なんて、ちょっと脅かしすぎかなと思ったから、別の道路には最悪でも15分に1本バスがとおっているし、飲食店もたくさんある。スーパーや生協、大型電気店なども近いし、考えようによっては便利なところだといっておいた。

だって、隣に家が建つと夏の西日があたらなくて、うちは助かるから・・・。それに、今のように一年中草ボウボウになっていると、防犯上も問題があるし・・・・。

いずれにしても、あの人はこれから土地を物色する際に、近所の人に話を聞いて、しっかり調べることにするだろうな。


そういえば、ずっと以前、区画整理前に土地を見にきた床屋さんがいた。
そこに床屋を作るのだというが、その土地は今はメインストリートだが、区画整理後は裏通りになって店をやるような場所ではなくなりますよと、教えてあげたこともあったっけ。おまけにカーブのところで、お客が出入りするには危険な場所だとも。結局、その場所には床屋ではなく運送会社の事務所ができた。

今日の例も、意地悪で、大きなお世話だと思わないでもない。でも、土地を買って家を建てるのは小さなことではない。不動産屋は、プラスの要素だけでなくマイナスの要素もしっかり説明して、購入を勧めるべきだと、私は思う。