時代劇

何気なくチャンネルを回したら、忠臣蔵の最終回をやっていた。途中からだったが、何しろ「忠臣蔵」、どこから見ても内容はわかる。昔は年末になると必ずどこかのチャンネルでやっていて、子供の頃から慣れ親しんだストーリーだ。今日は他に見たい番組も無かったので、そのまま最後まで見てしまった。


もともと私は余りドラマは見ないし、時代劇はNHK大河ドラマを時たま見るくらいで、他はほとんど見ない。(だから、間違っているかもしれないが)大河ドラマも、チャンネルを変える途中で通りすがりのように見る最近の時代劇も、現代風の解釈と、演出のものがほとんどのような気がする。ところがこの忠臣蔵は、時として大げさな感じの言葉遣いと演技、まさに往年の「時代劇」を思い出させる演出だった。最近は明るくサンバを踊っている姿を見ることが多いM様も、重々しい演技で大石内蔵助を演じていた。


一つ一つの台詞にも聞き覚えがあり、斬り合いのシーンも見たことがあるようで、目新しさは何にもない。でも、昭和30年〜40年代の東映時代劇のような正統派とも言える演出が面白くて、つい最後まで涙ながらに見入ってしまった。