十三夜

めっきり秋らしくなってきた今日、外の空気を吸いに出た夫が月がきれいだから見るといいという。言われるまま空を見上げると、ほとんど真円の月が、薄い雲のベールに包まれて明るく輝いていた。18日が中秋の名月だから、今夜は十三夜。あと一歩という感じ。月明かりで見えるのは、スーッと刷毛で掃いたような、まさに秋の雲。目を凝らしていると星もいくつか見えるし・・・
思わず「散歩に行こうか」というと「もう少し早い時間だったらねぇ」。
傍目に聞くとロマンチックな会話だけど、夫の言う「時間」は、近くのマックがもうしまっているという意味。