ドボン!

lunch_lunch2006-01-22

私は、入浴中によく本を読む。1時間か、時間が許せば2時間くらい半身浴をしながら、エッセイや軽いものを読む。
分厚いものや、湿気にあてたくない本は電車の中で読むのが常だが、たまたま今日は読みかけの分厚いものをもって入った。そして、手を滑らせて、浴槽に落としてしまった。
こんな姿になってしまって、もう電車の中で広げるわけにはいかない。そう思ったとたん、扱いがぞんざいになった。
いつもは本を持つには必ずタオルで手を拭くし、浴槽の蓋の上に置くにも必ずタオルをしいて、とても慎重に扱っていた。それが、浴槽で暖めた濡れたままの手で、平気で持ったりしている。たぶん本をこんな風に取り扱ったのは、生まれて初めてだと思う。取り扱いに気をつける必要がない読書というのは、こんなにも楽なものだったのだと、おかしなことに感心している。
本は読んだら処分することにしている人もいるらしい(実際以前我が家に来た税務署の職員は、さっき読み終わったからあげますと言って、文庫本を一冊おいていった)が、私はよほどのものでない限り保管している。この本ももちろん蔵書版となるものだが、上下冊組みなので下巻をどう扱おうか迷っている。引き続き風呂用にしようか、それとも上巻を買いなおしてきちんと2冊組で保存しておこうか。