浮くことと沈むこと

苦手克服という水泳講座も半分の6回を終了。1回目にコーチからプールの底に沈むように言われて、沈むことは浮くことよりはるかに難しいことを実感したものだった。でも、今ではプールの底にへばりつくことまでは無理だが、手を突いて浮き上がることまではできるようになった。6回の講習でできるようになったと一番実感したのは、このことだ。
一般的に女性は浮くことはできるが沈むことは難しいという。体脂肪が多いことが一番の理由だが、年齢を重ねるにつれて、骨密度が低くなることもひとつの要因だという。要するに、体の中に油と空気を大量に抱えているということだ。
30代のときに、子供と一緒に半年ほどスイミングスクールに通ったことがある。そのころは体重も今よりかなり少なく、何より若かった。手足を動かすほどに沈んでいく体が思うに任せず、とうとう泳げないままで終わってしまった。それが今では、泳ぎはともかく、浮くことは難しいものではなくなった。ちょっぴり複雑な思いではある。
こうして、回を重ねるごとに水が怖くなくなったという実感がある。スタート時に、まずいったん潜ってから壁を蹴って伸びる。こんな芸当も教えてもらった。コーチもわれわれを喜ばせるコツを心得ていて、25メートル泳ぐのは無理だろうから、せめて少しでも格好良く泳ぐ術を身につけさせようとしてくれる。
ともかくも、残り6回で泳げるようになるのかなぁ?いろいろ予想外のことができるようになったのはうれしいが、なんといっても目標は25メートル泳ぎきるということなのだから。