ミネアポリス経由

lunch_lunch2009-04-09


米国本土への旅は10回目となるが、ソルトレークシティより東側には飛んだことがない。これまでの乗り換え地は、シアトル、ポートランドロスアンジェルス、サンフランシスコだったが、今回はスケジュールの都合でこれらの便が取れなかった。はるか東に位置するミネアポリス経由の便となった。
日程変更も考えたが、東はコロラドのグランドジャンクション、ホットスプリングス、アスペンまでしか行ったことがない。ロッキー山脈に差し掛かることはあっても、超えることはなかったのだ。トランジットとはいえ、ミネアポリス経由というのもちょっと楽しいかもしれないと思った。
こうして、今回のフライトではロッキー山脈越えがメインイベントとなり、ミネアポリス空港と、ロッキー越えに大きな期待を寄せていた。

ところが、行きも帰りもロッキーは厚い雲の下で、ひとつの山の頂も顔を見せてはくれなかった。雲が切れたた時はすでにノースダコタサウスダコタの上空を飛んでいるようだ。眼下には見渡す限り平坦な区画が続く。機内から見たものといえば、地平線の続く限り平坦で、小さな湖沼が点在する特徴的な風景だった。


折り返しの乗継便の旅も、高い山の頂が顔を見せないかと、目を凝らす。
雲に動きが見えてきた。
これまでの平らで穏やかな雲ではなく、ダイナミックな動きを見せる雲で、時折切れ間から地上が顔をのぞかせている。
これまでのひたすらプレーンで四角く区切られた台地ではなく、少しずつごつごつしてきて、ひとの手の入っていない大地が顔を見せてきた。山にかかりつつあることを教えてくれる。

小規模だが、河岸段丘や、褶曲した山脈らしきものも見えてくるようになった。雪も暑さを増してきた。山にかかってる…
  
明らかにプレーンとは異なる大地だ。

と、喜んではみたが、またしても雲が厚く大地に覆いかぶさって、とうとう大地をすっぽりと覆い隠してしまった。

フライトで楽しみなのは、このように窓の下を飽きもせずにひたすら眺め続けることだが、ソルトレークシティへは、6月から直行便が就航する。おそらく、今回が最後のロッキー越えのチャンスだったろうに、なんとも残念でならない。