3月10日(水曜日)くもり
およそ5ヶ月ぶりのポートランド空港に到着する。今回は総勢6人なので、何をするにもあとからぞろぞろと長い列を引きずることになる。もちろん、到着時の通関手続きも6人いっしょである。あらかじめ食料は小さいスーツケースにまとめて入れ、一つ開ければ済むように準備しておいた。その甲斐あって、手続きはスムーズに行われることとなる。

乗り継ぎ便の出発までに3時間ほどある。早速皆で、空港内の探検。春先の訪問は初めてである。窓の外に広がる、雪を頂いた山々の美しさがうれしい。


出発前の成田空港で    ポートランド空港にて

再び飛行機に乗り、2時間弱でソルトレイクシティー空港に到着。誰も迎えに来ていない。仕方なく荷物を受け取りに行こうと歩き出すと、杏子の姿が見える。オスカーとオスカーのお母さん、おじさんも一緒である。彼らは1時間ほど前に到着し、市内見物をしていたという。スペイン語、英語、日本語、皆思い思いの言葉で挨拶をする。ここで総勢10人になる。

荷物の個数を確認したあと、杏子と一緒にレンタカーを借りに行く。日本で予約をした際、詳しい内容をファックスで送ってもらっていた。その書類を持っているので、もしかしたら私にも手続きはできるのではないかと甘い考えでカウンターの前に立つ。おもむろにファックスの書類を提示し、免許証やカードも差し出す。さあ、それからが大変。細かい条件の確認がある。料金、保険、ガソリンのことなど矢継ぎ早に聞いてくる。ホテルの予約などと違い、細かな確認事項が多すぎる。結局すぐに杏子に助けてもらうことになる。そうでなくては、先へ進まない。



ソルトレークシティ空港で    皆で揃って会食

夜は陽子の家で簡単な会食。先ほどの10人に加えて、陽子とブライアン、ブライアンのお母さん、妹、お兄さん夫妻が揃い、子供も含めてほぼ20人。にぎやかな会食となる。

食事の後はホテル、オスカーのアパート、自宅、それぞれに帰る人たちを見送る。陽子は「お姉ちゃんも一緒に行こう」という淳子と杏子の誘いに乗る。それをブライアンは、「杏子の独身最後の日だから、ゆっくりしてくるといい」と送り出している。残るは私とブライアンの二人である。私が片付ける皿を、彼は皿洗い機に丁寧に入れ、掃除機をかけ床を拭く。途中ブライアンは私の気持ちをほぐすように「オスカーのお母さんが、わさびをたくさん口に入れ、こんな顔をしていた」とか「この皿覚えてる?この間グレンウッドスプリングスで買ってもらったの」などと話しかけてくれる。



皆でそろって会食    後片付けをするブライアン