やたらと大変な旅
空港で荷物を受け取った。カウンター使用料と称して、一つ600円、二つで1,260円取られた。
荷物を預けるときにはそんなことを聞いてなかったので確認すると、業者Sは、成田空港にカウンターを持たないから、他の業者のを利用しているので使用料がかかるのだそうだ。
最初に払った金額が業者Yと比べて低かったのかも知れないが、思いがけない出費に腹が立った。
結局、あらかじめ必要事項を印字した伝票を用意していないのは、こういう理由だったのね。
チェックインカウンターへ行くと、ご丁寧に荷物をすべて開けてチェックされた。こんなこともあろうかと、見られてもいいようにきれいにパッキングしておいてよかった。それにしても、わずらわしいことこの上ない。
そんなこんなで、あっちにもこっちにも腹を立てて、約束していたブライアンのお土産を買うのを忘れてしまった。出国カウンターを出てから気がついたが、あとのまつり。搭乗ゲート付近の売店を端から探したが、目当てのものは見つからずがっかり。
なんだか、すっかり出鼻を挫かれた旅立ちとなった。
今回の便は大韓航空、食事がおいしいと聞いていた。
夕食はビビンパ、わかめのスープ、つけものと大福。ビビンパには、チューブ入りのコチュジャンとセサミオイルまでついている。ワインはフルボトルでサービスしてまわってくれる。せっかくだから私も、（飲めもしないのに）白ワインを一杯いただく。
食事中、カチャカチャといつになくにぎやかだと思ったら、ビビンパの食器は陶器で、カトラリはステンレスだった。アメリカの航空会社（エコノミークラスしか知らないけど）では、プラスチックの食器しか見たことがない。
夜食におにぎり。朝食はフルーツかオムレツ。機内食では、ふんわりとしたオムレツは期待できないので、ここはフルーツを選択。
雲が朝焼けで美しい。ロスは曇りで、気温はあまり高くないようで、一安心。
テロの警戒から、入国審査は厳重で、長い列がいくらたっても短くならない。どう見ても悪気のなさそうはおじさんも、何度もなんどもいろんな質問をされ、写真をとられて、挙句の果てにどこかに連れて行かれたり、おばさんも結構手間取っている。飛行機を降りてから、どれくらい時間がたったのだろう。やっと私の番が回ってきた。
私はといえば、いつもの手で、「目的は？」「孫に会いに」これでOK。後は、どこにいるの？何人いるの？という、世間話をちょこっとして無事通関。
ロスの乗り換えは大変だと、何度か聞かされていた。私は以前一度だけ利用したことがあるが、確かに途方も無く広い空港で、乗り継ぎ便のターミナルまでかなり歩いた記憶がある。乗り継ぎ時間は余裕を持って2時間。乗り継ぎ便のターミナルまで行ってから、顔を洗って、歯を磨くという時間は十分にみておいた。
とりあえず荷物をピックアップし、いったん建物の外にでる。曇りとはいえ、蒸し暑い中、重いカートを押して、道を聞きながらかなりの距離を歩いた。行きつ戻りつして漸くついたターミナル、こちらでも長い行列。それでも荷物を預けて、自分のチェックインの段になったら、もうほとんど時間が無い。
手荷物検査でちょっと失敗。ノートパソコンの入った荷物は、成田を出発する際にチェックし、シールが貼ってあったのでこれですんなり通ると甘く見ていた。ところが、ラップトップが入っているから、ちょっとこっちへ来るようにと、はいた靴をまた脱がされて、別のところへ連れて行かれてしまった。だって、これ、成田で起動して確認済みよ、シールを貼ってあるでしょう。といってもだめ。かばんを開けられて、一通りチェックされた。ここでもかなり時間をとられて、搭乗ゲートに着いたときには、もう乗客は全て登場済み。カウンターに行くと後5分しかないといわれ、別のカウンタでは私の名前をアナウンスしていた。
ソルトレークシティ空港には、陽子、杏子、ルカ、姫奈が出迎えにきてくれていた。ルカにはバーバを迎えに行くとは言わず、飛行機を見にいくといって連れてきているはずなので、私に会ったときの反応に期待していた。
私を見つけると、特に何事も無く「あ、バーバだ」と、つい昨日会ったばかりのような対応をする。4ヶ月、5000マイルという距離は、彼にはなんの影響もないのだろう。
会ってすぐ、「バーバ、ジージは？」と聞いてくれたのがうれしい。夫もこれを聞いたら、さぞ喜ぶことだろう。
姫奈は人見知りをし、私の顔をじっと見ては泣き、又恐る恐る見ては泣き・・・というのを繰り返している。
ラザニア：＄８くらいだったかな？
日本食品の店で売っていた「紀文」の納豆。
簡単にランチを済ませ、食材を仕入れて帰宅。
納豆は生鮮食品だが、ここでは日持ちがするように冷凍ショーケースで売られている
ところで、ここでは日本のドラマなどを録画したビデオをレンタルしていた。これって違法じゃないのかな？
