免許書き換え

3年ぶりの免許書き換え。今回は思うところが二つあって、二俣川まで出かけていった。
ひとつは、免許証に貼る写真のこと。ここは、その場でデジタル(だと思う)写真を撮影し、私たちの手元に渡されること無く免許が発行される。市内の警察だと、交通安全協会かどこかで別途料金を払って撮影する必要があるが、問題は金額のことではない。
ふつう、免許証などの写真は、人相が悪く映ることがほとんどで、とても人に披露できるものではない。ところがずうっと以前、一回だけ二俣川で更新したことがあるが、私の長い人生の中で一番気に入った表情の写真が撮れた。出来上がった写真を見て驚き、撮影したときの自分の気持ちを思い出してみるが思い出せない。機材のせいだとは思わないし、まちがっても、撮影者のせいでもない。あれは単に偶然なのか、それともあそこで撮るとああなるのか・・・・・・ずっと気にかかっていたので、それを確かめる意味もあって今日は二俣川まで足を運んだのだ。

そろそろ撮影の順番が回ってくる。鏡に向かって髪を直しながら、あごはひいいて、唇には力を入れないで・・・・と、いつものことながらちょっぴり緊張する。呼ばれて入り、指示された通りに深く腰をおろした。一息ついて用意した顔をしようとした瞬間「はい、終わりました。あちらへどうぞ」といともあっさり事務的にいわれる。おいおい、私はまだ撮影用の顔をしてないよ・・・、と思っても後の祭り。

講習が済んで渡された免許証を見ると、あの時ほどではないが、かなり温和な表情をしている。私の人生の中でも真中よりやや上にランクされる出来栄えだ。考えてみると、あーでもない、こーでもないと緊張して撮った写真は、全体に表情が硬くなっている。結局、ここで撮った写真がいいのは、緊張してない自然な表情がスナップされたということなのだと思った。

それにしても、全てに隙の無い、手際のいい仕事振りに感心する。こういう職場で働く人は、きちんと時間どおりに休憩を取ることは必須だろうな・・・・。