お土産は、みかんと干物

帰りにみかんを一箱購入。途中何軒も観光客相手にみかんを売っている店はあったが、私が探していたのは「自分の家で獲れたみかんを道端で売っている」ような店。帰り際に漸く一軒、ありあわせの箱に入ったみかんが積まれているのを発見。車を止めて箱の中を覗くと、いかにも不ぞろいで、器量の悪いみかんが詰まって一箱1000円で売られていた。女性が出てきて、青島みかんと言う品種で、薬で酸味を抑えたものではないといいながら味見をさせてくれた。薄いがしっかりした味でおいしかったので、一箱買うことに。会計をしながら女性は「皮を殺してあるから日保ちがします」という。皮を殺すとは、風にあてて皮を少し乾かすことだそうだ。農薬を使っていないので、皮を干してお風呂に入れて楽しむことができそうだ。いい買い物をした。
もう一つ、伊豆に行っていつも思うこと。
道路わきにたくさんの干物店があって、店の前(ということは道路際)で開いた魚を干している。いかにもいい風景で、店で売っている干物も新鮮な感じがする。
が、私はこういうところでは絶対に干物を買わない。なぜかというと、交通量の多い道路際で何時間も干した干物なんて、埃と、排出ガスをたっぷりと含んでいるようで気持ちが悪い。たとえばちょっと風のある日に何時間が窓を開けておくと、床に砂埃が溜まって夕方には拭き掃除が必要になる。網戸のある窓でさえこうなんだから、道路際に広げておいたものなんて言わずもがなだ。前で魚を広げていない店も、実際どういう状況で作ったものを販売しているかはわからないが、水揚げされた魚をその場(あるいは加工場?)で干したものである可能性が大だ。少なくとも、排気ガスにまみれた干物を目の当たりにしないで済むことは救われる。
で、そういう店で私は秋刀魚の丸干しを買った。