霧の中

lunch_lunch2005-09-23

急に仕事が入ってしまった夫を置いて、妹と二人で妙高へ。
深夜3時過ぎに出発し、長野県を抜ける頃にはすっかり夜が明ける。天気は期待していなかったが、空は青く、明るい一日になりそうな予感。
高速道路を快適に飛ばしていると、途中面白い光景にであう。空は青く雲は高いのに、畑の中の集落がすっぽりと霧に包まれている。山の上がガスっていたり、川面に霧が漂っているのは珍しくもないが、平地でそこだけ霧に包まれているのなんてあまり見たことがない。
何事にも興味を持って、我が目で確かめなくては気がすまない二人。すぐに高速をでて、現場に向かう。右に左に畑の中の道を抜けて、霧に包まれた集落に入る。
家々は白く、薄ぼんやりとかすんでいる。ここに住む人は、すぐそこの空があんなに青く、太陽は輝いているなんて知らないのかもしれない。小さな鎮守の森は、赤い鳥居が怪しく浮かび、まるで金田一耕介の出現を待っているような…。

ものの数分で集落を通り抜けると、そこはまた元通りの青い空。