ワザ

今回の作業で学んだのは、45リットルのポリ袋の活用だ。
私は適当な大きさのダンボールに、毛布を入れ、押し入れの上段に片付けておいた。自分ながら結構賢い方法だと思っていたが、あっさりと覆された。ポリ袋にいれて、膝を乗せて空気を抜いて、口をまとめて縛る。こうすることによって、容積が半分近くに縮まって、収納スペースが大きく空くこととなった。布団圧縮袋を使うほどのものでなくとも、それに近い方法で縮小することができるのだ。

押し入れの中は、有り合わせの箱や板を組み合わせて使いやすく区切っていく。その組みあわせ方を見ていると、かの女は、とても空間認識能力に優れている人だと思う。使わないのに押入の奥で場所を取っていた座布団を、布団圧縮袋に入れてしまおうということになった。せっかくの機会なので、日に干してからしまいたいと私がいうと、その大きさを計算した上で押し入れの整理をしてくれるのだ。一事が万事で、クリスマスツリーもこの機会に出したのだが、それをしまうべき場所もきちんと考えておいてくれる。
当たり前といえば当たり前のことかもしれないが、丁度いいスペースを用意しておくということは、なかなか容易ではないだろう。

もう一つ、なるほど!と思ったのは、キッチンで野菜を入れておくバスケットの始末だ。私は、スーパーのバスケットに野菜を入れて置くのだが、これがなかなか邪魔なものとなっている。かと言って他に置き場所もなく、この季節は白菜や大根が我が物顔で台所にのさばっている。このバスケットの下にキャスターをつけた板をおけば、簡単に動かせて便利でしょうと言われたのだ。さっそく100円ショップでキャスターを買って、小さな板に取り付けた。それ以来掃除も、引き出しを開けるのもとても楽になった。