ちょとした贅沢

ちょっと早めと思ったが、スイセン、アイリス、チューリップなどの球根を堀上げた。
我が家の7.8坪ほどの小さな庭では、私、夫、私の両親がバトルを繰り広げている。思い思いに木や花を手に入れ、思い思いの場所に植えている。早い者勝ちの、陣取り合戦である。昨年は、咲き終えて葉がしおれた(私の)チューリップの球根の上に、夫がバラの木を植えてしまった。そのまま地中で夏、冬を越したチューリップは、春先にもうしわけ程度の花をつけただけだった。そこで「今年こそは」と、夫が何か事を起こす前に、早めに堀上げたというわけである。
最近「ガーデニング」がブームになり、DIYショップなどの売り場はかなりにぎやかになっている。ブームにつられて始めた人たちは、花が咲き終えた後の手入れや、季節毎の手入れなどの作業が、けっこうたいへんなことを知っているのだろうか。手入れ次第で花の咲き具合に差がつくし、花が終わってからの後始末もなかなか手間がかかる。これらの作業までも趣味の範囲に入れ、楽しむことができるのなら良いが....。
作業を終えて、ミントをたっぷり刈りとってバスに入れた。まだ明るいうちに、一人ひそかに汗を流す......、ちょっぴり贅沢な気分をあじわった。