雪のあした

昨夜の雪は明け方にはやみ、雲に覆われていた空も午前中には太陽の光あふれる青空となった。予告されていた雪にも関わらず、首都圏の交通網はずたずたで、多くの人々が悲惨な目にあった。災害に対する無防備さを、改めて認識させられる事となった。
テレビが、丸の内のオフィス街の朝の風景を様子を映していた。淳子の会社もこの辺りにあると思い見ていると、さまざまな作業着を着、ヘルメットをかぶった男たちが除雪作業をしていた。彼らがきれいに除雪した道を、人々はいつもと変りない足取りで会社へ急いでいた。
その後霞ヶ関界隈も映し出された。こちらは対照的に、雪がかかれた様子はなく、積もった雪に足を取られながら歩く人の姿が印象的だった。レポーターは「丸の内界隈は、近隣のオフィスの人たちがどこからどこまでと分担を決めて除雪している」旨伝えていた。それを聞き、作業員の服装がバラバラな事も納得できた。
この様子だと、「緊急の災害時にも地域ぐるみの組織立った防災対策が要るね」「もしそうなら、そこで働く人たちは安心だね」と夫と話した。