杏子とルカの退院

lunch_lunch2000-11-14

午前中に病院へ行き、昨夜病院に泊り込んだオスカーと交代する。日本から持ってきた新米を炊き、おにぎりをつくる。先日スーパーマーケットで買った生鮭に塩を振ってフライパンで焼いたものを具にして、ブライアンが韓国出張のときに買って来てくれた韓国のりを巻く。万国旗でも立てたくなるようなおにぎりだ。
病院に着くと、杏子は部屋のシャワールームで体を洗い、さっぱりとしていた。ルカはおちんちんの手術中だった。割礼と言うのだろうか、アメリカではかなり一般的らしい。しばらくして戻って来たルカは、よく眠っていた。
お見舞いにきてくれあちあきさんが、「いいなあ、こんなきれいな病院で。私のときはまだ古い建物だったから、手術台で生んだのよ」と言っていた。彼女は3人の子供をこの病院で出産している。アメリカの病院もついこの間までは無影灯の下の手術台で出産したんだ…。
その後何組かお見舞いの人たちを迎えて、病室はしばしにぎやかだった。
夕方になって検診を終えたルカは退院の許可がでた。ただし、生まれてから24時間は病院にいてほしいということで、午後9時過ぎの退院となった。話には聞いていたが本当にアメリカの病院は(オランダでもそうらしい)出産の翌日に退院するのだ。赤ちゃんの検診は3週間後だか、1ヵ月後と言っていた。