思い出のなかの「十戒」

昨日の「十戒」にはずっと違和感を感じていた。どこがどのようにしっくり行かないのか・・・・。

この映画は昨日も書いたようにある意味で私の映画人生の原点と言えるものである。当時「総天然色」で色鮮やかだった映画は、思い出のなかで色褪せて、セピア色に変わっているものなのだ。

ところが、デジタル処理をして生まれ変わったこの「十戒」は、あまりにも鮮やかな画面に仕上がっている。スターウオーズなら許せるが、出エジプト記を描いたこの映画はそうであってはいけない。薄いベールを一枚かぶったような、ちょっとピンとの甘い画像でなくてはならない。