二度と聞かない!!

次は3日目の弘前のガソリンスタンドでのこと。ガソリンスタンドの店員ならたとえ女性であろうと道を知っているだろうと、弘前から日本海側の鯵ヶ沢に出る道について尋ねた。ここでも地図を見せながら…
私は国道より1本南側の岩木山麓を通る道を行きたいがどうだろうと聞いた。すると、山道を通るより国道の方が遠回りでも早いので、我々はそっちを使うと教えてくれた。国道に抜ける道も、市内の地図を持ってきて案内してくれた。おまけにこちらももう一人に確認しならが説明してくれたのだ。でも地図を見る限り、それほど高低差もないようだし、我々が考えている道に問題はなさそうだ。先日のこともあるので、店員の話を鵜呑みにしてはならないと感じた。
結論から言うと、こちらも先日のコンビニと同じで、聞かなきゃよかった。コンビニのほうは笑い話ですんだが、こちらはひどい目にあった。
当初我々が予定していたルートは、市内の繁華街をさけるものだった。ところが、店員が教えてくれたのは、弘前城の東から北へ回り込んで国道339号へ出る道だった。市内は車が渋滞し、ずいぶんイライラさせられた。業を煮やした我々は、大きく東側へ迂回して予定通りのルートを進んだ。
岩木山の北側の道路は広域農道で、予想以上に立派な道だった。車も少ないし、国道を通るよりずっと近道だった。
「地図の読めない女」について書いてある本があったが、私自身は結構反発を感じた。しかし、こうまで見事にだまされる(もちろん、本人には悪気はないし、間違ったことを教えているという意識もないのはわかるが)と、まったくそのとおりなんだろうなと思う。
そんなこんなで、もう二度と旅先で地元の人、特に女性には道を尋ねないことに決めた。