マスクその2

離陸後数時間たった時に、ふと気がつくと前方のトイレのあたりが何とく騒々しい。ゴーグルと、ブルーのマスクと、キャップと、エプロンと手袋をつけたキャビンアテンダントが4人、東洋人の家族といっしょにトイレをのぞいている。おまけに、キャビンアテンダントの一人は、プラスチックのマスクまで付けている。時が時だけに、周囲の乗客は何となく不安そうに様子をうかがっている。
その姿で通路を行ったり来たりするのを見て、バッグにないっているマスクを取り出してつけようかと思ったほどだった。
結局、その家族の子供さんが気分が悪くなってトイレを汚したようで、応急処置をして、使用不能として、一件落着したということだった。