幻と消えたそば…

たまには私の行きたいところに黙ってついていくという夫の言葉を、まるで信じたわけでもないが、鬼無里観音そばでそばを食べたいちょっとだけ期待して出発。

途中、時間調整と腹ごなしにと、戸隠森林植物園で散策。水芭蕉や季節の花を楽しみ、たまたま通りかかった職員の説明を聞く。
広葉樹の森に針葉樹が目を出し、次第に成長し、広葉樹を超えて伸びる。日が当らなくなった広葉樹は樹盛が衰え、やがて淘汰されていく。何万年という長い時間をかけてのことだが、この森はそろそろその時期に差し掛かっているというような内容だったと思う。
  
  

そろそろ時間もよろしいようで…と、目的の蕎麦屋に向かう。私の記憶があいまいだったのだろう、行けども行けども目的の古民家は見つからない。もうこれ以上先に進むのはよそうという夫に従い引き返し、鬼無里の道の駅(正式には違う名称だと思うが)で、昼食をとる。ここだって、結構おいしいおそばを食べさせてくれるけど、勢い込んできただけにちょっと残念。(後でよく調べてみたら、後1キロほど先に行けば良かったということがわかった)

帰りに、飯縄高原を通ったら、おいしそうな蕎麦屋がたくさんあった。あいにく満腹なので「今度」が楽しみということで素通り。