出雲そば三昧

最初のそばは、出雲三成での昼食。町中に一軒だけという蕎麦屋で割子そばを食した。
割子そばは三段重ねの丸い器に小分けしたそばが入っている。一番上の容器のそばに出し汁をかけ、食べ終わったら残った汁を次の容器に移す。足りない場合は新しい汁を足して、次に進む。これは、松江の趣味人たちがそばを野外で食べるために考えられた形式が基となっているという。こういう食べ方ができるように、しっかり水気を切って汁が薄くならないように配慮してある。出雲のそばは、甘皮まで挽くので色が黒いのが特徴で、薬味はネギと、のり、鰹節。

帰りに出雲空港の和食堂やくもで再び八雲そばに挑戦。「味くらべ」を頼んでみる。二つのそばの違いは、粉の挽き方の違いだろうと勝手に解釈して頼んものだが、店員さんに尋ねると、店先で打っているそばと、一般的なそばを食べくらべるものだという。ちょっともったない勘違いをしてしまったものだと思いつつ、うちたてのそばだけを味わって、「一般的なそば」は半分残してしまった。
この店は湯のみ茶碗に入ったそば湯が盆に載っていた。

それから、同行者の頼んだメニューについていたご飯のおいしいこと。店員さんに確かめたら、奥出雲の仁多米コシヒカリで、東の魚沼、西の仁多米と称されるお米ということ。
出雲空港のレストランを利用する機会があったら、ぜひ、そばとご飯を食べられるメニューを選ぶことをお勧めしたい。