オリオン座

lunch_lunch2009-11-14

昼までの嵐が去り、気もち悪いほど暖かくなった午後。外から家に入ると、まるでクーラーがきいているようで、とても快適に感じた。
夜は、雲の切れ間から澄んだ空に輝く星が顔を出していた。思わずもっとたくさんの星を求めて深夜のドライブ。
富士山5合目まで行こうと、湘南海岸>箱根>御殿場と車を走らせる。結局富士山はふもとまで霧が立ち込め、星が見えたのは箱根と御殿場まで。東名高速で引き返し、宇津母知神社周辺で観察ポイントを探した。

私がここ数年使っているカメラには「星空」というモードがある。10秒、30秒、60秒と露出を変えることができるのだが、手持ちの撮影ではまったく用をなさない。今日こそはと、忘れずに三脚を持って出た。初めての星空撮影への挑戦に期待は大きく膨らんだが、ひとつ盲点があった。

ディスプレイをのぞいても、星は見えないのである。

露光して確認すればかろうじて写っていることはわかるのだが、フレーミングができない。まったく手探りで方向を決め、シャッターを切るという作業を何度か繰り返した。狙ったのはオリオン座だが、ど真ん中に収まっている写真は一枚もなく、したのほうのいくつかの星が入っているだけなんてのもあった。特に、60秒露光して、くっきりと写っている一枚が最も悲惨だった。

結局使い物になったのは、露光時間30秒の一枚。これさえも、肝心のオリオン座は画面の端のほうに申し訳さなさそうに写っているだけ。トリミングして、コントラストを強めて、ようやく使い物になった次第だ。